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2013.8 アートでコミュニケーション報告
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8月最後の日曜日、豪雨だったにもかかわらず、初めて参加の方5人を迎えて、14人が集いました。
電車が止って来れなかった方もいらっしゃり、申し訳なかったのですが、遠くは岡山や兵庫県からも
ご参加いただき、予定どおり開催できました。まず初めに簡単な自己紹介をしてから、にじみ絵のデモンストレーションをして、1枚目は自分の好きな色を各自、自由に描いていただきました。始まりの時、低気圧の湿った空気が部屋に充満していたのですが、みなさんが描きだすと、部屋の中が様々な色で明るく輝き、外の雨は気にならなくなり、全体の集中力が高まっていきました。
2枚目は 大きい紙に2人ペアーで描いていただきました。自分の描く色を1色決めて、パートナーを見つけて、言葉のやりとり無しで描き進めていくにはちょっとしたルールがあります。皆さんそれをよく守ってくださったので、うまくいったようです。
参加者の感想ちょっとだけ…
良かったことは自由にチャレンジさせていただけたこと。2人で描いた時は、コミュニニケーションや自分の心に深い気づきがありました。
自分でまったく意図しない「変化」を「楽しむ」ことができて、うれしい気持ちです。
実際に自分で描く体験ができたので、難しく考えずに楽しむことができました。
今日は緊張していたので、それが絵に表れていて、それも面白いなぁと思いました。
午後は、シュタイナー教育の観点から子どもの成長を概観し、その成長のプロセスにおいての芸術教育の役割について手短にお話しました。そして、幼児クラス・小学生クラスの実際の様子と子ども達の描いたにじみ絵をご覧いただきました。みなさん、子ども達のにじみ絵に吸い込まれるように見入っておられて、子ども達の絵のパワーを改めて感じさせられました。
研究会の中島小百合さんによるストーリーテリングも素晴らしく、前座に地獄と天国の小話をして、それから生まれ故郷の東北の民話を方言で語って下さいました。お話が終った後もじーんと余韻が残り、すぐには動きだせないぐらいでした。
ティータイムに、研究会の桑垣さんがデイケアーでの実践として、高齢者の方々のにじみ絵を見せてくださいました。103歳のおばあさんの力強い赤の絵は印象的で、とても感動しました。
みなさん胸の内にさまざまな思いが湧いてきて、初めて会った方とも自然に話がはずむようでした。タイムリミットが無ければ、ティータイムは延々と続きそうでした。
参加者の感想 もうちょっと…
にじみ絵あり、実践のお話あり、ストーリーテリングありと大変充実した一日を過ごさせていただきました。実際の幼〜1・2年生のお話、子ども達の発達に寄り添いながらのお話が特に興味深かったです。ありがとうございました。
中島さんの素語りは心地良かったです。実際の背景はないけれど、娘、大きな松、力があまりなさそうな殿様など、自分で想像して聞いていました。こういう語りを聞かなくなって、「人の話を聞く」ことができない子どもが多いのかとも感じています。
幼児、小学生の絵を見ることができ、よかったです。色、表現のアプローチは様々ですが、色の可能性を再認識といった感じです。
子どもが色と遊ぶこと、できあがったものをジャッジしないことに共感しました。また、「子どもに静寂を作ってあげる」に、なるほどなぁと思いました。
子どもの様子、日々の生活の中からのにじみ絵のお話が聞けて、とても参考になりました。また、我が子と重ねてみて面白く感じ、「場をつくる大事さ」を思いました。アートでコミュニケーション、本当に楽しかったです。
アートでコミュニケーションは、やり方を少しずつアレンジして、今後も続けていきたいと思います。
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