2011.12 東日本大震災支援手作り市に出展
いつも活動場所としてお世話になっている御殿山生涯学習美術センターで11月26日、東日本大震災支援手作り市が開かれました。
これまで、センターのイベントには参加したことがなかったのですが、震災復興の支援ということで、今回初めて参加しました。

虹のアトリエでは、私の絵はがきや絵本、手作りの羊毛人形、オカリナ、窓かざりなど並べていました。
買いに来てくださる方があるのかと案じていましたが、けっこう途切れなくお客様があり、おかげさまで 38個売れ、13,520円の売り上げがありました。
材料費などを差し引いた寄付金額は各グループに任されていたので、10,000円を枚方市を通して寄付しました。
私自身の労力は全くのボランティアですが、こうして自ら作ったものをお金に換えて、支援できるのはとても幸せなことだと思いました。



思いがけず昔の友人や大学の後輩に出会ったり、私の絵本を見て、「シュタイナー教育のにじみ絵ですか?」と声をかけて下さる方がいらっしゃったりと、予期せぬ出会いもありました。
また、御殿山生涯学習美術センターで毎年地域のお祭りとバザーを兼ねたイベントがあるのですが、それに関わっておられる方が挨拶に来てくださいました。
これから地域に根ざして活動していくのなら、こういう場で人と出会っていくことも大切だと思いました。


虹のアトリエ内での支援活動としては、子ども達に呼びかけて、大地震にあって大変な思いをしている子へ、持っている本の中からプレゼントしてあげたい本を贈るという活動をしました。
その行為は小さなことかもしれませんが、プレゼントの本にはさむ栞をイラストとメッセージを添えて皆で書いたことで、単に物をあげるのではなく、被災した方々への思いを育むことにつながったように思います。


ささやかな寄付ですが、これから益々寒さ厳しい冬を迎えるにあたり、私達の暖かい思いが届きますようにと祈っています。
posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 11:52 | comments(1) | - | - |
2011.11 FMひらかたの取材を受けて その2
芸術の秋ということで、FMひらかたの取材を受けました。10月のつづきです。
レポーターのゆかりんさんのQuestion&メンバーのAnswerでまとめてみました。
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posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 11:53 | - | - | - |
2011.10  FMひらかたの取材を受けて その1
FMひらかたから突然電話がかかってきて、虹のアトリエを取材したいという申し入れがありました。取材というには初めてでしたが、何でも経験だと思い、お受けしました。

20才過ぎぐらいの気さくな女の方が来られて、10分程のインタビューを受けたのですが、質問が「シュタイナー芸術ってなんですか?」というような直球型で、簡単に答えるのがとても大変でした。短くエッセンスを語るって本当に難しいと思いました。

以下、こんなふうに答えれば良かったという点もふくめて、お伝えします。
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posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:03 | - | - | - |
2011.9  シュタイナー美術教員養成セミナー報告
今年の夏は小学生2年から4年にかけての水彩(色)とフォルメン(形)の実践研究でした。
その中から、今回は3年生のフォルメンについてお伝えします。全体の流れは次の通りでした。

  1日目  いろいろな方向の渦巻き 渦巻きと気質の関係(2年)

  2日目  上下左右の方向性とそれを取り囲む形 (3年)

  3日目  点との距離や関わり方を意識して描く (3年)

  4日目  外なる形に合わせた内なる形 (4年)

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posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:07 | - | - | - |
2011.8 白山の裾野を旅して
8月下旬、白山の裾野を旅した。
美しく、存在感のある白山には昔から心惹かれるものがあって、今回はその周辺のハイキングコースを歩いた。

先ずは白山スーパー林道から姥ヶ滝の沢へと降りて行った。
沢の水に手をつけてみると、かなり冷たかった。清らかで、とても勢いのある流れだった。
その沢には20メートルぐらい上から水しぶきをあげて流れ落ちてくる滝のほかに、あちこちから、山の地面を伝ってくる水が流れ込み、白く流れていた。
その躍動感に心打たれた。

「あー、本当の流れはこうなんだ。様々な所から自然に水が集まってきて、大きな流れとなり、しかるべき方向へと流れていくのだ。」

と思った。
あたりまえのことのようだけど、そのことに、改めて感動を覚え、川はただひたすら流れることで、大切な真理を伝えてくれているように感じた。

この沢は手取り川へと合流し、石川県の平野を潤して、日本海へと流れていく。
帰路その平野の一つ、福光という田園地帯を通った。
昔ながらの三角屋根の家が田んぼの緑とバランスよく点在し、絵のように美しかった。
稲穂はことのほか豊かに実っていて、嬉しかった。

最近、関西では水が少なくて干上がってしまった川や、濁って汚れてしまった川を目にすることが多い。
どうしたらあんなに豊に流れて行くことができるのだろう…と考えてしまった。
私の人生もあの川の流れのようでありたい。
川の流れと人生の流れが重なって、これからの自分の行く手を思うひと時だった。


posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:13 | - | - | - |
2011.7   私の好きな詩
 こころの色
               谷川俊太郎

 
私がなにを思ってきたか
それが今の私をつくっている

あなたがなにを考えてきたか
それがいまのあなたそのもの

 世界はみんなのこころで決まる
世界はみんなのこころで変わる

 あかんぼうのこころは白紙
大きくなると色にそまる

わたしのこころはどんな色?
きれいな色にこころをそめたい

 きれいな色ならきっと幸せ
すきとおっていればもっと幸せ


posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:16 | - | - | - |
2011.6  田中あづ紀・虹のアトリエ展に寄せて つづき

毎日ギャラリーに通って、見に来てくださる方の感想を伺ったり、ご覧いただく様子を見ていて感じたことは、今回の作品展はどちらかというと、年配の方に好評だったということです。
若い方達はどのように感じられたのかな…という思いが残り、いまもその問いかけが私の中にひびいています。

以下、田中あづ紀・虹のアトリエ展に寄せてくださった感想の中からご紹介します。




展覧会のご成功おめでとうございます。
1週間大変でしたね。お疲れ様でした。
沢山の方々の心を癒されたことでしょう。専門用語はわかりませんが、1つ1つの絵の世界に吸い込まれ、そこにいる自分と対話できるような不思議な経験が出来ました。また何より作者の方々の優しさに触れさせて頂きました。

ゆったりとした明るい空間で、ヴェイルやにじみ絵の透明感にいやされ、パステル画でほっこりした気持ちになれました。とてもバランスのとれた展示ができていたと思います。周りのお友達からも好評でした。
   
すごくきれいな色で感動しました。わたしのしょうらいのゆめは画家で、こんな、人を感動させるような、しあわせにするような絵をかけるようになりたいです。

美しい詩の中の様な素晴らしいグラデーション、おとぎの国にまよい込んだような錯覚をおぼえます。出そうとしても出せない色彩の美しさに見とれます。




あたたかくて、やわらかい色があふれていて、とてもしあわせな気持ちになりました。
ありがとうございました。

 
それぞれの人に伝えたいことや伝わったものがあって、時間のなかを生きているんだなぁと思いました。


優しい光につつまれるような色彩で、作者の方、一人一人の内面に入ってゆくように感じました。記憶の奥底、思考の奥底という印象も受けました。

 
具象・抽象絵画を越えたところ、真の光があった。この光は生きていた。それはだれも創れない虹のだった。

 
光が色を生み、色が光を運んできてくれることをここにある絵が教えてくれます。いつも人が求めてやまない光は、こんなふうに立ちあらわれてくるのですね。

 
画面の奥まで空間が広がっているようで、透き通る色の光にさわってみたくて、手を伸ばしそうになりました。人物など淡い表現で描かれていて、観る人それぞれが自分を投影して鑑賞できる優しさを感じます。

posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:18 | - | - | - |
2011.5   田中あづ紀・虹のアトリエ展に寄せて
 
この25周年記念展には多くの方のご協力を頂くことができ、感謝しています。
私自身も本当によく働きました。そして、新たな出会いに恵まれ、私にとって、今必要な気づきを与えてくれる機会となりました。
以下、ご覧頂いた方々の感想を紹介させていただきます。


 

あづ紀さん、初夏のキラキラ光る季節にぴったりの絵画展開催おめでとうございます。パステル、ヴェイル画は見るたびに違った印象で、何度見ても飽きません。見る距離、光の当たりぐあい、何によるのかわかりませんが…。ふんわりしているようで、奥に光を秘めたあづ紀ワールドが大好きです。子どもたちのパワーにも脱帽です。


様々な色彩にあふれていながらも、どこか静謐で神秘的な空気をたたえた虹のアトリエの作品たち。それは、色のにじみや層の間に作者それぞれの思いが込められているからでしょうか。


描くひとにとっては一色一色と画面に色を置く行為がそのまま自分との語り合いなのでしょう。作品を通してじっくりと制作に向かわれる田中先生やお教室の皆様のお姿が窺えるように思いました。

 
シュタイナーの絵画理論についてはその言葉ばかりが先行して、あまり知りませんでしたが、今回初めて、にじみ絵などを実際に拝見させて頂き、表現していることの意味を知ったというより、画面から素直にそれを感じることができました。とてもここちよい空気感でした。

 
アトリエの皆様、6日間ありがとうございました。目を閉じた時にまぶたの裏に映る光のように、定まった形をもたず、ゆれるように、ふりそそぐように、たえず変化をみせる色彩…。作品を拝見していると、いつまでもその色彩にひたっていたくなりました。また、25年も教室を続けてこられ、田中先生にとってこれまでの日々を愛しく感じられていることでしょうね。



posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:25 | - | - | - |
2011.4 アトリエの想い出

アトリエ創立の頃から通って来てくれた田中紗知さん(旧姓:今村)から、嬉しいお便りを頂きましたので、ご紹介します。

ちびっこアトリエで経験させてもらったことは、私の頭の中の記憶だけではなく、私の両手の中で、手の記憶として沢山残っています。

アトリエでは、にじみ絵、フォルメン、様々な素材を使った工作や手芸など沢山の経験をさせてもらいました。にじみ絵の水をひいた紙の上を滑る筆の感覚、フォルメンの曲線や直線を蜜蝋クレヨンで描く腕の感覚、羊毛を裂く時の力の入れ具合など、今でも鮮明に手の中で覚えています。その手の動きや手触りはどれも自然で心地よく、私の身に染み付いています。

手を動かすことで、人の精神、情緒、感覚はより豊かに発達すると思っています。これから、我が子や私の周りにいる子ども達にも同じような手の記憶を沢山残してやりたいと思っています。
        *     創立当初、小さな子どもだけを対象にアトリエを始めたで、
      しばらくは“ちびっこアトリエ”と称していました。


●紗っちゃんの想い出

アトリエを始めて間もないころ、紗っちゃんというかわいい女の子がお母さんと訪ねて来ました。まだ幼稚園に行き始めたばかりで、夢見るような円らな瞳と、ミルクの匂いがただよっているようなあどけなさが印象的なお子さんでした。

彼女はアトリエのすぐ近くに住んでいて、私がにじみ絵で描いた手作りの看板に目をとめて、その前を通るたびに、「ここに行きたい!」とお母さんに言ったそうです。
それから、高校を卒業するまで、アトリエに通って来てくれました。

絵も良かったのですが、幼い時から手仕事は抜群で、手工芸の道に進むといいなと、思っていました。やはり、大学では美術教育の木工芸を専攻し、卒業制作では曲線美のある椅子を作りました。卒論では「手を動かすことで発達する子ども達」をテーマに取り組みました。

また大学の4年間、私の幼児クラスを手伝ってくれました。10才頃まで、今日と明日の区別もよくわからない、ぽぁんとしたところのある子でした。しかし大学生になると、ビジネスマンのような分厚い手帳にびっしりスケジュールを書き込み、勉学・創作・バイトにと忙しそうに活躍している様を目の当りにして、子どもって成長し、変わっていくものだと、つくづく思ったものでした。

彼女が結婚式でプレゼントしてくれた手書きのカードには、こんなメッセージが書かれていました。
「小さい頃から通ったちびっこアトリエは私が美術の道を歩もうとした原点です。小学校から帰ると、いつも急いで用意をして、走ってアトリエに行っていたというほど、アトリエが大好きでした。いつか私も、ちびっこアトリエのような教室を開きたいと思います。これからもよろしくお願いします。」

私は目頭が熱くなり、これまでアトリエを続けてきて良かったと、心から思いました。

来月のアトリエ25周年記念展には彼女も出品してくれます。
彼女は今、小学校の先生となり、我が子を育てながら“子どもに伝えていくこと”を考えているようです。

posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:29 | - | - | - |
2011.3 シュタイナー学校の美術教育
 
シュタイナー学校の低学年では美術のカリキュラムに、水彩による色彩練習(にじみ絵)、クレヨンによる線描練習(フォルメン)、先生の黒板画をノートに写す練習(模写)があります。
 
特徴的なのは、色と形を別々に、それぞれに簡単なものからより複雑なものへと段階を追って練習していくことです。そして日々の授業で、先生が心をこめて描かれた黒板画を見たり、写したりすることを通して、具体的に描写を練習していきます。

   
         色彩練習                 線描練習


大切なのは、色を感情とつながったものとして、形を動きの軌跡として、捉えることです。
そして、その両方において、ひびき合うこと、相対すること、バランスをとる感覚を育てていきます。

それは自分が立つ一点にとらわれず、広がる世界を見ていく視点を持つということです。
何と素晴しいことでしょう。

その実際については、図版なしには理解が難しいと思います。
いつか子ども達の作品をお見せしながらお話したいと思っていますが、今回は本を紹介しますので、興味のある方はご覧になってください。 
 

   『シュタイナー学校の芸術教育』  鈴木一博 訳(晩成書房)

   『シュタイナー学校のフォルメン線描』高橋 巌 訳(創林社)

 
色彩やフォルメンの練習は、ものが上手に描けることに、すぐにはつながらないかもしれません。しかし、繰り返しこの練習を続けることで“描く”ということの基礎的能力や手の器用さが養われ、自らの内側にイメージする力が育ちます。

そして単に描くことに留まらず、ものごとの関係性を見つめ、その中でバランスをとっていく感覚を育むことも目指しているのです。

posted by: love0802 | 2011年 ブログ | 12:37 | - | - | - |